バンジョー本体

Bluegrassで用いられるのは、一般的には5弦バンジョーです。
バンジョーはペグヘッドネックポットリゾネーターという部品が組み合わさってできています。ペグヘッドとネックはひとつづきの部品ですが、それ以外の部分とはすべてネジによって止められています。
つまり、バンジョーは様々な部品をネジで止めることによって組み合わされた楽器ということです。ギターなどのように接着剤で貼り付けてある訳ではありませんから、当然ながらばらばらにすることができるということでもあります。

この写真最上部の黒い部分のことををペグヘッドと言います。一般的にペグ(糸巻き)が4つ付いています。高級なバンジョーにはこの部分に貝を使った装飾(インレイ)が施されています。
この写真のものはギブソン社のグラナダというモデルですが、やはりこのペグヘッドには豪華なインレイになっています。バンジョーメーカーや型番によってこのインレイは様々で、人によってはバンジョーを選ぶ基準になっていたりします。

その下に続く棹部分ののことをネックと言います。写真のとおり、5弦バンジョーはネックの中ほどに5弦ペグが付いています。このネックにも豪華な貝の装飾が施されています。
数はこれもバンジョーメーカーや型番によって様々です。バンジョーのフレット数は21フレットで、バンジョープレイヤーによっては、この部分まで縦横無尽に使いこなす人もいます。

その下についている写真下方の白い円の部分をヘッド、もしくはドラムヘッドと言います。その名の通りドラムがはってあります。このドラムの上には、写真で横線にしか見えませんが、ブリッジと呼ばれる木製の弦受けが乗っかっています。このブリッジによって弦の振動がヘッドに伝えられます。
ヘッドとヘッドのまわりに写っている部品と一緒にしてポットと呼びます。ポットはドラムヘッドとそれを張るための上下の枠組みとして上側をテンションフープ、下側をフランジ、張るためのネジ型部品であるブラケットが組みつけてあります。ヘッドの奥側にはバンジョーの音を決定付けるトーンリングとウッドリムが組まれています。これらの部品によって弦の振動はブリッジを通じて、ヘッドの振動となり、ヘッドの振動がポットによって音が決定付けれると同時に増幅されます。

このポットには音を反射させるための蓋がネジで止められており、その蓋のことをリゾネーターと言います。
それぞれの弦は、ヘッドの最下部にある金属性の四角い板に止められています。この部品のことをテイルピースと言います。テイルピースはネジでフランジに止められているものが多いです。
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